「沈黙のWebライティング」の感想!マインドマップの効果とは?

ライティング

「沈黙のwebライティング-Webマーケッターボーンの激闘-」はビジネス書のコーナーで赤丸急上昇中の書籍です。

このタイトルにこの表紙絵からは、全く内容が想像できませんでした。

本書はネット上で掲載され、人気を博したコンテンツを書籍化したもの。webライティングについて十分すぎる内容でした。

今回はこの書籍をレビューしたいと思います。
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「沈黙のwebライティング」の感想

膨大な情報量が短時間で読める

本書は全631ページに及ぶ書籍ですが、非常に短時間で読み終わります。

最初に書籍を手にした時、書籍の分厚さに驚いたものの、その数時間後には読み終えていました。

このようなことが起きるのにはこの本ならではの「仕掛け」があります。

 

その「仕掛け」とは、漫画のようにストーリーが進んでいくことです。

この本は最初にwebコンテンツとして公開されたシリーズを書籍化したものです。webコンテンツらしく、親しみやすいキャラクターに、吹き出しを使ってセリフで進行していきます。

ストーリーはWebマーケティング初心者の兄妹と、Webマーケッター・ボーン片桐のやりとりで進行していくものです。

 

私が短時間で読み通したのにもかかわらず要点を記憶することができたのは、主人公たちが実際にwebマーケティングの課題に直面するたびに、一緒に課題解決策を考えていたからです。主人公たちに感情移入することが簡単で、様々なポイントが印象付けられます。

 

もちろん、活字で詳しく解説されたページも100ページ以上。トピックの区切りごとに20ページ程度の活字のページがあり、漫画で理解しきれなかった情報を詳しく知ることができるようになっています。

 

読み終えてしまったあと漫画中で埋め込まれた情報を後から探すのを億劫に感じていましたが、網羅的に情報が整理された活字のページのおかげで、必要な情報だけを非常に簡単に取り出すことができました。漫画だと思ってあなどることはできない、長い付き合いになる書籍ですね。

多角的にWebライティングを考察する

「webライティングの指南書」というと、書き方のノウハウを知るだけのものだと想像していましたが、この本は違います。

 

本書で解説されているのは、Webライティングの基礎知識です。

  • SEO(検索エンジン最適化)の考え方
  • 自身の強みを分析し他と差別化する方法
  • 分かりやすい文章の書き方

 

本書がただの指南書で終わらなかったのは、「多角的に考察していたから」です。

 

本書にはライターとしてだけでなく、webコンテンツの作成を依頼する人の視点や、web上での露出を狙った新たなサイトを立ち上げる人の視点も盛り込まれています。

 

特に後者は、現実に同じ状況の人と会話できる機会が少ないでしょうし、私自身考えていなかった視点から、webライターに必要なことを考えさせてくれました。

 

そのほかには、「webコンテンツを含む業界全体が活性化する意味とは?」や、「キュレーションサイトによってだれが傷つき、だれが得をするのか?」といった、webコンテンツらしい時事的なネタをおり交ぜながら解説されています。これらは本書と出会わなければ一生考えることはなかったかもしれない、多角的に切り込んだ内容でした。

 

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「沈黙のwebライティング」でオススメのマインドマップの効果とは?

この本ではマインドマップの有用性について触れられています。マインドマップは起業や仕事術の書籍などでよく取り上げられていますが、皆さんはその有用性をきちんと理解しているでしょうか。

 

本書ではマインドマップは、論理的思考と結びつけられて登場します。

あるシーンでは主人公が、オウンドメディア立ち上げ時にマインドマップを利用しました。主人公はマインドマップを使い、自分の企画をうまく掘り下げ他人に伝えることに成功します。

 

マインドマップを利用することで、プレゼンに成功するシーンは私にとって興味深いものでした。面白い企画を思いついても、そのアイデアにたどり着くまでの道筋をうまく伝えられず、面白さを共有できないという経験は誰にでも一度はあると思います。

 

そんな時に論理が破綻せず、自分が思考した道筋を示す最も簡単な方法として紹介されていたのがマインドマップです。マインドマップをうまく利用した例が本書には描かれていて、すぐに自分も実践に移せる内容でした。本書で主人公たちが使用しているマインドマップはPDFでダウンロードができ、より深く自分のものに落とし込むことも可能です。

 

webライティングに関する幅広く深い知識をスピード感をもって読み進められる本書、webライティング業界で活躍中の人ほど必読でしょう。

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