【書評,感想,要約】世界のエリートは10冊しか本を読まない?ハーバードの読書術がスゴイ!

ビジネス書

みなさんは、仕事関係の本や趣味の小説など、本を読むと思います。

それでは、今まで読んだ本の内容をどのくらい覚えていますか?

 

読んだそのときは感動したり納得したりしても、読み終えてしまうと意外と記憶に残らないことってありますよね。

 

『世界のエリートは10冊しか本を読まない』の著者はハーバード時代の経験をもとに、ハーバードの学生は課題解決のために本を読むことを紹介。本書は、「本を読むことの価値をより上げる」ための提案です。書評、感想、要約をご覧ください。

「世界のエリートは10冊しか本を読まない」の書評・感想

著者、鳩山玲人氏の経歴

著者の鳩山玲人(はとやま れひと)氏は、実業家であり株式会社サンリオの常務取締役を務めたエリートビジネスマンです。

 

若くして一度ビジネス業界に入りますが、ハーバード大学へ改めて入り直します。そこでは、世界を背負って立って行くであろう学生の圧倒的な勉強効率の良さに出会い、本との関わり方の秘密を知ります。

 

その後着実に成績を伸ばし、ハーバード卒業後DeNAやLINEの社外取締役を歴任。米国経済『Business Insider』で「ハーバード・ビジネススクールの最も成功した卒業生31人」にも選出されるなど、国内外からその実績が評価されました。

 

著書には『桁外れの結果を出す人は、人が見えないところで何をしているのか』(幻冬社)、『ブロックバスター戦略』(監訳・解説/東洋経済新報社)、『世界の壁は高くない』(廣済堂出版)があります。

ハーバード読書術とは

この本で最も大きく取り上げられている、「ハーバード読書術」は「課題解決のために本を読むこと」です。みなさんは読書に対して「絶対に読み終えなければならない」「一文字も読み逃してはならない」という強迫観念を持っていませんか?

 

ハーバードの学生は常に目の前の課題を解決するためだけに本を読み、自分のスキルを上げることに集中しています。そのため彼らの読書は、知識や方法を得られた時点で終わりになります。

 

それを端的に言い表した例が紹介されます。本の一行目でエッセンシャルな一文に出会えたと感じたら、それ以上読まない。欲しかった解法が示された章以外は読まなくていい。読み終えたとしても再読しないなら捨てていいなど….。

 

「本との付き合い方を徹底的に割り切る」ことで、読書から価値を得るというやり方なのです

「世界のエリートは10冊しか本を読まない」の要約

私たちは「本を最後まで読まない」行為を、「本に記された意図を汲み取ることができていない」としてしまいますよね。そこに、日本人の読書法の落とし穴があると言います。

 

鳩山氏は、ハーバード時代の経験から「日本とアメリカでは小学校中学校での教育指針が違う」ことを指摘します。

 

日本の国語の授業では、「筆者の意見を理解する、要約する」能力に力が注がれています。一方アメリカでは早くから「自分はどう思うか」を発信する授業内容が組まれ、「自分がどう思うか」を大切にするようなプログラムになっています。

 

本書はそう言った部分を明確にした上で、私達日本人がどう本と関わるかを書いています。具体的には、”ハーバードでは何を何冊読んでいるのか”、”「知っている」を「できる」に変えるには”、”本を10冊に絞るすごい効果”、”私ならこう読む!ビジネス名著の読み方”などです。

 

特に”私はこう読む!ビジネス名著の読み方”では、実践的な内容が紹介されています。鳩山氏の著作『ブロックバスター戦略ーハーバードで教えているメガヒットの法則』を始めとし、『戦略経営論』など一度は見たことあるビジネス書をベースにしています。

 

もしかしたらみなさんが読んだことのある書籍もあるかもしれません。これこそ、リアルな実践方法を知れるということですので、この本を「知っている」だけで終わらせない内容です。

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