みなさんの「働き方改革」は成功していますか?
「結局日常業務が効率が悪い」「生産性が低い」など、働き方改革の悩みは尽きないもの。100歩譲って、起案するのは難しくないにしてもきちんと定着させられているでしょうか。
この『成果を増やす 働く時間は減らす高密度仕事術』では、「働き方をきちんと整理して考える」「本当の効率の上げ方を知る」「それらを定着させる」ことに焦点を当てたられていました。書評、感想、要約をまとめましたのでご覧ください。
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「成果を増やす 働く時間は減らす高密度仕事術」の書評・感想
超効率よく改革について考えられる書
働き方を改革することはできても一年経ったら忘れているということはないでしょうか。
ビジネス書を手に取ったりセミナーに参加したり、最初はエネルギーがあるでしょう。そのため、最初はどんな形でも実践に移せる方が多いはず。
しかし、著者が提供している最も重要なこと、それは「ある程度の成果をあげた方策が定着するか」なのではないでしょうか。著者は日頃から、習慣化に関するセミナーを行っています。会社員の方が「改革」に失敗するのは、多くが「習慣化」をうまく操れていないからだと言います。
本書はやはり著者のような習慣に関するプロフェッショナルが執筆した本。
ノウハウを「習慣化」するために必要なポイントを押さえた上で多くのテクニック、ノウハウ、技術が提供されています。
それはつまり、本書を読む事=成果を上げやすいという事を意味しています。
そう言った配慮は、「すぐに実行できる課題・対策が提示される」「そもそも働き方を変えるとは?に言及している」などの部分。
時間のないサラリーマンの方が流し読みして、仮に一部分しか頭に入らなかったとしても、その人の働き方に影響するであろう項目が多数紹介されています。
今、流行りのビジネス書。
制作側の売り上げ重視の販売戦略が横行する中で、これほど成果を出すことに繋げられる書はなかなか珍しいかもしれません。
ぜひ、一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。
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「成果を増やす 働く時間は減らす高密度仕事術」の要約
要約 -非効率な働きかたの習慣化-
実は、本書は、人気の法人向けの研修プログラム「仕事の高密度化」を書籍化したものです。このプログラムは、開始から三年という短い期間にも関わらず、約380社、述べ2500人が受講しているという、実績のあるプログラムです。
その内容は会社員の方々から信頼を得ているものですが、あくまでシンプル。
「退社時間を決めて自分を追い込む」「成果と効率は分けて考える」「シングルモードで集中する」など、実践的で効果を上げやすいであろうテクニックが紹介されています。
外部要因(会社のルールなど)で残業するものはとりあえず置いておき、まずは自分の働き方を変えるという潔い論理こそが、多くの人が実際に成果を上げることができた理由でしょう。
著者のセミナーなどを利用した方は知っているであろうテーマが、「習慣化」です。
本書では長時間労働になってしまうことや生産性の低い労働こそが「習慣化している」と展開し、解決方をいくつか具体的に示しています。
「日常業務が時間を食っている、なんとなくダラダラと仕事をしてしまうなどを改善したい人、また働き方を変えるとは一体どういうことか?を知りたい人」にはオススメの書です。
著者:古川武士(ふるかわ・たけし)氏の経歴
古川氏は習慣化コンサルティング株式会社の代表取締役を勤めています。
関西大学卒業後、日立製作所などを経験しながら、個人コンサルティングやビジネスパーソン育成の現場について「続ける習慣」の必要性を考えます。
このテーマで多くの企業に変化をもたらしたいとの意図から、日本で唯一の習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立しました。古川氏のオリジナル習慣化理論・技術は個人や法人に受け入れられ、現在では大小様々なセミナー・コンサルティングを行っています。
2016年には中国に進出。
新たなプロジェクトとして、習慣化の輪をさらに広げていっています。
著書は全17冊。総発行部数70万部を超え、中国・韓国・ベトナム・台湾などのアジア新興国で広く翻訳されています。
主な著書は、『なぜ、あなたは変われないのか?』(かんき出版)、『30日で人生を変える「続ける」習慣』『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』(ともに日本実業出版社)などがあります。
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