「スキルアップしたいがいつも実践につながらない」「結局小手先のテクニックで終わってしまう」という悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
「ビジネスマンのためのスキルアップ本」は星の数ほど出版されていますが、本書ほど「子供騙しのテクニックで終わらない」内容は珍しいと思います。
『新独学術 外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法』の書評、感想、要約をまとめましたのでご覧ください。
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「新独学術 外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法」の書評・感想
もう小手先のビジネス書はいらない
「プレゼンでの話し方」「ビジネス文書作成」「論理的思考法」….。
冒頭でも書きましたが、本当にたくさんのビジネス本が出版されていますよね。その一つ一つは、その道の専門家が執筆しているものが多いため、普遍的な「常識」から始まり、ほとんどの人が知らない「裏技」まで書かれているはずです。
しかし、忙しいビジネスマンが欲しいのは「総合力」なのではないでしょうか?
もちろん課題解決のために特定のテーマの本を読むことはあると思いますが、課題にぶつかるたびに書籍にかじりつく人は少ないですよね。誰だって、「書籍にお世話になるのはこれで最後」と言いたいはずです。
つまり、そんな方が必要としているのは、「その場かぎり」「そのテーマかぎり」の解決策ではなく、「総合的にスキルアップしている」ことでしょう。
著者の提案する「学習法」とは、まさにこれです。
ビジネスマンが細かい課題でつまづかないような、「総合的な賢さ」を手に入れるためには何をどのように学習すべきなのか?
そんな、ぼんやりとした悩みを抱えた方が読むべき書籍が『新独学術』なのです。
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「新独学術 外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法」の要約
要約 -現代のビジネスマンが本当に手に入れるべきものとは?-
様々な現場で経営コンサルティングを行ってきた著者が、現代のビジネスマンが手に入れるべき項目、それを手に入れるための効果的な方法を提唱しているのが本書です。
例えば、思考法、論理力などが挙げられます。一つ一つの内容はとてもシンプルですが、「英語力」「議論力」などを含めた幅広い内容は、数々のビジネスシーンを渡り歩いてきた著者だからこそ書くことのできる内容でしょう。
紹介されている内容は突拍子もないものではなく、とても普遍的な内容。
まさに「スキルアップ」のための、着実であり最短であろう項目です。
例えば賢さは「知識量と論理力」とした上で、「大学受験程度の内容」を復習することで、さらに専門的な知識のベースになったり、教養の深さで一目置かれたりするとしています。「大学受験程度の知識」を復習することは、「多くの人が身につけられるスキル」であることは間違いないでしょう。
さらに一つ一つのスキルを手に入れるに当たって、参考書などを散漫に読み通すのではなく、結果にどう繋がるのかを意識して集中して頭に入れ、プレゼンなど現場ですぐに使えるように配慮してあります。
「何を読むのか」「何回読むのか」など、細かい方法論まで懇切丁寧に解説してあり、独学でスキルアップが望める書籍です。まさに表題通り『新独学術』と言える内容でしょう。
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著者・侍留啓介(しとみ・けいすけ)氏の経歴
早稲田大学卒業後、三菱商事にて金融投資業務を担当。その後アメリカに渡り、シカゴ大学経営大学院にてMBA(経営学修士)を取得。帰国後には各社で経営コンサルティング業務につきます。担当したのは金融、消費財、製造業などの幅広い分野で、現在も外資系ファンドにて経営支援や投資実行などを行っています。
このコンサルティング業務では、一つの案件に対し大量のインプット(資料書籍を読み通す)とアウトプット(専門家とのディスカッションやプレゼン)を常に行うことが明かされています。これだけ情報の出し入れを経験したからこそ、「スキル向上術を説く必要がある」という発想に至ったようですね。
現在では学習塾の取締役を務めるなどの教育ビジネスも積極的に行っています。こういった背景から、大学教育までの学習の必要性を改めて説いているのでしょう。
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